The 31st Annual Meeting of the Japanese Society of Studies on Addictive Behaviors

第31回日本嗜癖行動学会 熊本大会

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皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

この挨拶文を書いている今も、全国的に新型コロナウィルス感染症(covid-19)の第4波に襲われています。私どもの病院でも、対策本部を立ち上げて、入院患者さんの面会禁止、自宅や街への外出外泊禁止、新入院者は5日間の個室管理、熱発者は隔離と検査など患者さんは窮屈な環境で治療してきましたが、それでも遂に5月16日院内で新型コロナウィルス感染症のクラスターが発生してしまいました。緊急に対策本部を強化し行政とも連絡をとって対処しておりますが、病院中がひっくり返るような大騒ぎになっているところです。

少しでも早く収束に向かうことを祈るばかりです。

さて、昨年の大会を延期していただいておりました第31回日本嗜癖行動学会熊本大会は今年(令和3年)11月5~6日にオンラインで開催することにしました。できるだけ馴染みの先生方と顔を合わせて交流を深めたいところですが、自然の猛威には敵うべくもなく、なんとか開催中止だけは避けたい、ということでオンライン開催に踏み切りました。

一方、他の学会や講演会や会議もオンラインで開催することが増えてきておりまして、オンラインの利点も認識されてきています。利点としては、①旅費宿泊費などがかからない、②会場代が不要、③遠く旅する時間も不要なので多忙な先生方も参加できる、④高齢者も障害者も大丈夫、⑤会費を安くできる、など枚挙に暇がないくらいです。

今回はこういうオンラインの利点を生かして、ふだん多忙で参加できない先生方も数多く参加していただけるようお願いしようと目論んでいます。

さて、昨年も案内させていただきましたが、第31回日本嗜癖行動学会熊本大会を、「嗜癖の始まりと回復」をテーマに掲げ、2021年11月5日と6日の2日間、オンラインで開催します。本大会は毎年一回、定期的に開かれてきた日本嗜癖行動学会の学術集会です。

「嗜癖(アディクション)」とは、日本では「依存症」という名称が定着していますが、“やめないといけない(やめたい)のにやめられない様々な物質や行為への耽溺”のことです。この「嗜癖」概念は、かつては物質(アルコールや薬物等)嗜癖に限定されていましたが、2013年5月に出版されたDSM–5(アメリカ精神医学会作成の「精神疾患の診断と統計のためのマニュアル第5版」)において「物質関連および嗜癖障害」というカテゴリーに入れられました。つまり、精神作用物質だけでなく、ギャンブル、窃盗、インターネット、ゲームなど、広い行動障害が医療・福祉の対象になってきたことを示しています。

このストレス社会では甚大な被害を生む嗜癖が山積しています。のめり込むとコントロールを失い、深みにはまって抜け出せなくなる「依存症」。依存症はどうして始まるのか、どうすれば依存症から回復できるのか、皆さんと一緒に語り合いたいと思います。

今学会では、嗜癖問題への理解を促進するため、内外の各分野専門家の先生方に参加いただいて、講演や研究発表、オンライン会議などを準備しております。多数の専門家の方々や一般市民の皆さまのご参加をお待ち申しております。

2021年5月31日
第31回日本嗜癖行動学会熊本大会
大会長 赤木 健利
特定医療法人 富尾会 桜が丘病院 名誉院長

皆様方におかれましては、コロナウィルス感染症との戦いに日夜奮闘されていることと思います。日々情報が錯綜する中で見えない敵に怯えながら戦うのは至難のわざです。ご苦労お察し申し上げます。この災害で亡くなられた方々には心から哀悼の意を表したいと思います。

ここ数年、「アルコール健康障害対策基本法」「ギャンブル等依存症対策基本法」など嗜癖問題をめぐる動きが日本を駆け巡って、まさに依存症の時代が到来した感じがあります。

さて、このたび私どもは、第 31 回日本嗜癖行動学会熊本大会を、「嗜癖の始まりと回復」をテーマに掲げ、2020 年 11 月 6 日と 7 日の 2 日間、熊本県民交流館パレアホールにて開催する計画を進めております。本大会は毎年一回、定期的に開かれてきた日本嗜癖行動学会の学術集会です。

「嗜癖(アディクション)」とは、日本では「依存症」という名称が定着していますが、“やめないといけない(やめたい)のにやめられない様々な物質や行為への耽溺”のことです。この「嗜癖」概念は、かつては物質(アルコールや薬物等)嗜癖に限定されていましたが、2013年5月に出版されたDSM–5(アメリカ精神医学会作成の「精神疾患の診断と統計のためのマニュアル第5版」)において「物質関連および嗜癖障害」というカテゴリーに入れられました。つまり、精神作用物質だけでなく、ギャンブル、窃盗、インターネット、ゲームなど、広い行動障害が医療・福祉の対象になってきたことを示しています。

このストレス社会では甚大な被害を生む嗜癖が山積しています。のめり込むとコントロールを失い、深みにはまって抜け出せなくなる「依存症」。依存症はどうして始まるのか、どうすれば依存症から回復できるのか、皆さんと一緒に語り合いたいと思います。

今学会では、嗜癖問題への理解を促進するため、内外の各分野専門家の先生方に参加いただいて、講演やセミナーやシンポジウムなど多彩な企画を準備しております。多数の専門家の方々や一般市民の皆さまのご参加をお待ち申しております。

2020年4月1日
第31回日本嗜癖行動学会熊本大会
大会長 赤木健利
特定医療法人 富尾会 桜が丘病院 名誉院長

事務局

第31回日本嗜癖行動学会熊本大会事務局
特定医療法人 富尾会
桜が丘病院 内
担当:原田 健一、田上 雄一朗
〒860-0082 熊本県熊本市西区池田3丁目44-1
TEL:096-352-6264
E-mail:
31shiheki@sakuragaoka.or.jp
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